2011年05月20日

「食中毒」はすぐ身近で起こります。

【文】栄養士トモヨ



急に気温が高くなり、夏が近づいてきています。

いま世間を騒がせている集団食中毒事件について、
みなさんは、どのように感じていますか?

「あの店のユッケに限った特別なこと」だと思っていませんか?
実は「食中毒」は、普段の生活でいつでも起こりうるのです。

今回は死に至るケースとなったので、
大きな事件として報道されていますが、
焼肉屋での食中毒は、普段から頻繁に起こっています。

現在、「生食用」の牛肉というのはほぼ流通していない。
小売店や飲食店で扱う「生食用」の牛肉は、
「加熱用の肉」を店の自主判断で提供している。
このことは、あまり知られていないことだと思います。

原因は、「生肉を食べたから」というだけではなく、
肉を生焼け状態で食べたことや、
生肉を取るお箸と食べるお箸を分けなかったことで
生肉の汁(ドリップと言います)を口にしてしまったなど、
食べるときに気をつけていれば
未然に防ぐことができた「食中毒」もあるのです。

もちろん、
菌がついている肉を提供する店側の衛生管理は大問題です。
国民の意識レベルを高めるために、国も早急に動くべきです。
しかし、それと同時に、食べる側の私たちも、
「食中毒」に対する正しい知識を持ち、
自分で自分の身を守るということが必要になってきます。

「食中毒」の原因となる細菌はたくさんありますが、
その多くは、手洗いと加熱と消毒で防ぐことができます。

家に帰ったときや、お料理・食事の前はもちろん、
トイレに行ったあとや、ペットに触れたあとも、
必ず手を洗いましょう。

夏になると、
戸外でバーベキューや焼き肉をする機会が増えてきます。
食材は当日、できれば現地で購入し、
肉は買ってから焼くまでの間は、細菌が増殖しないように、
低温(5℃以下)で保存してください。

生肉には、原因となる細菌がついていることがあるので、
よく焼いてから食べるようにしてください。
ポイントは75℃で1分以上。
中心部まで充分加熱すれば、たいていの菌は死滅します。

手洗いをするところがない場合もあるので、
ウェットティッシュを持参すると便利です。

抵抗力が弱い子どもやお年寄りは「食中毒」になりやすいので、
とくに注意してあげてください。

ちなみに「アルコール消毒」と称して、
焼酎をガブ飲みしている人がいますが(特にオジサン)、
そのくらいのアルコール度数だと殺菌効果は全くないので、
ジョークにとどめておいてくださいね(笑)。

残念なことに、死亡事故につながって初めて、
「食中毒」に対する
普段の認識が甘いということに気がつきます。
同じことが繰り返されないよう、
ひとりでも多くの人が、ここから学んでほしいと思います。

(株)とらうべ Webサイト
http://www.traube.co.jp/


posted by とらうべスタッフ at 14:39| Comment(0) | 予防
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